ドライマウスセミナー2009

 去る7月12日(日)、ドライマウス研究会主催の「ドライマウスセミナー2009」に行ってきました。 この研究会では認定医制度を設けており、一応私も認定医になっているのでその更新の目的もあって参加しました。

 私はこの研究会での講習を含めてドライマウスの勉強をして、その視点からも患者さんを診るようになったことで、非常に臨床の幅が広がりました。 しかし日頃思うこととして、ドライマウスの診断、あるいは現在の患者さんの状態がドライマウスによって増悪しているという診断を下すことができても、それを改善することが難しいことが多いようです。 保湿剤などの対症療法は簡単に出来ますが、唾液の分泌を妨げている原因すなわち薬剤やストレスの除去、あるいは全身的なことへの介入は、われわれには難しい場合が多いのです。

 そのため、今回のセミナー出席も正直少し気が進まないものがありました。 しかしながら実際に出てみると、とても勉強になった一日でした。 いつもいろいろな分野からの先生を呼ばれて、ドライマウスに関してさまざまな切り口からの講演が聴けるようになっているのですが、今回は特に興味ある話がありました。 眼科の吉野先生によるドライアイの話、さらに経営にも関係したお話がありました。 皮膚科の落合先生の口腔アレルギー症候群の話は、まったく知らなかったことで、また現代のアレルギーのメカニズムや起源に関するお話でもあり、非常に興味深いものがありました。 精神科の久村先生の歯科心身症に関する話では、座長の斎藤先生や会場から多くの疑問質問が投げかけられ、エキサイティングでした。 最後の斎藤一郎先生によるまとめ的な話では、知識の整理と、またもっと積極的にドライマウス患者にアプローチしていく必要性と可能性を考えさせられました。

(2009年7月31日)

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