群馬県歯科医学会 宮崎真至教授講演会

 10月1日(木)、群馬県歯科医学会の公開講座で、日大歯学部の保存の教授、宮崎先生の講演会がありました。 「最新の接着技術とナノフィラーコンポジットレジンを用いた審美修復」という演題で、3Mのバックアップによるものでした。 まず残念だったのは、行ってみると参加者が非常に少なかったことです。 学会の地区の幹事を拝命しているため歯科医師会の支部の例会で私も宣伝したのですが、伊勢崎地区からの参加者は私だけでした。

 宮崎先生は最近「旬の」講演者の一人といえると思います。 今年の補綴学会でも審美に関してのシンポジウムで保存修復の立場からお話をされていました。 「立て板に水」というか豊富な知識と臨床に裏づけされた技術のお話とが、雑談を織り交ぜながらどんどんと出てきて、なかなか着いて行くのが大変ではありましたが、ぜんぜん眠くないエキサイティングな2時間でありました。 接着に関する基礎的な話も、またビデオを多用した実際の術式の部分も、まさに明日からの臨床に非常に役立つものでした。

 近年のコンポジットレジンと接着システムの進歩によって、かなりの程度までの歯牙の修復は口腔内で直接法で、しかも強く美しくできるようになっています。 しかしながら時間が無い、時間に見合ったペイがなされない、という理由でインレーなどの間接法、また金属による修復になってしまうことが少なくないと思います。

 例によって保険の採算性の話になってしまうのですが、そのために保険適用になっていない材料で私費にて行うレジン充填処置も流行ってきているようです。 患者さんの立場からも、われわれの立場からも、不満足ではあるものの保険制度は基本的に必要なものだと思います。 そしてその維持のためには現在程度の低価格に押さえられていることもまた理解できます。 やはりレジン充填のような基本的な処置においても、保険と自費の2本立てで行くことは仕方ないのかとも思いますが、自分はおそらく自費では行わないでしょうし、これまで保険で治療している多くの患者さんの理解は難しいのではと思います。 それでも今回見せてもらったような技術はぜひ身につけたいもので、精進したいと思います。

(2009年10月3日)

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