サイナスリフトシンポジウム

 去る11月15日(日)、東京旗の台の昭和大学の講堂で行われた「サイナスリフトシンポジウム、〜サイナスリフトを斬る〜」に参加してきました。

 主催はUCLAインプラントアソシエーションジャパンで、以前参加した医科歯科同窓会主催のサイナスリフトの講演と実習のコースの講師、菅井敏郎先生らが立ち上げている団体です。

 5人の異なる立場の講師による講演とディスカッションからなり、インプラントの手技として欠かせないものとなっている、しかし最近その方法に様々な見直しの行われている、サイナスリフトについて、問題提起や解説が行われました。 5人の講師とは、臨床医として菅井敏郎先生、解剖学の立場から東京歯科の阿部伸一教授、病理や臨床検査の立場から同じく井上孝教授、耳鼻科医の立場から石戸谷淳一先生、再生医学の立場から医科歯科の春日井昇平先生、です。

 これまで3例の手術を行っている経験者but初心者の私としては、解剖学的な注意点、耳鼻科的な知識、移植材や手術法などのトレンド、そもそもサイナスリフトの必要性、など非常にタイムリーに役立つ講演であり、めずらしくほとんど寝ないで聴く事ができました。

 ここ何年かのインプラントの世界は非常に進歩というか変化が激しく、また勢いのある分野なので潮流がどっと極端にふれていく、よく言えば日進月歩、悪く言えば朝令暮改という感じです。 つい何年か前は上部構造主導のインプラント治療のために骨移植、骨増生がいつも必要みたいな事が叫ばれていたのが、あっという間にグラフトレス、フラップレスの流れに変わっている、そしてその方向でなければダメようなことを言う先生もいる。
 ケースにより最適な治療法は違うはずなのですが、どうも勢いで極端に振れる傾向があるようです。

 ここの症例により、形よりも出来るだけ低侵襲の良い場合と手術が大変でも移植をなど行わなった方が良い場合と、患者さんの要求、条件、部位等様々に変化するわけで、それを適正に決めて施術するのが臨床医の役割です。 その前提として様々な手技を行える幅広い能力を持つことが必要だと思っています。

(2009年11月28日)

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