日本補綴歯科学会関越支部会(学会発表)

 この1月30日(土)、久しぶりに学会発表を行ないました。
日本補綴歯科学会(補綴学会)関越支部会において、今年は群馬県で行われ、会場は高崎の問屋町センター、ヴィエント高崎でした。

 学会認定の補綴専門医の更新の条件の一つとして約5年に1回、学会発表や論文の投稿を行わなければならず、それが主な目的です。 とは言っても、大学に残っている人はそれが仕事であるし、開業医でも共同演者として名前を載せている人も多いようですが、単独で準備、発表する作業とプレッシャーは結構大変です。 しかしせめて5年に1度くらい、自分の臨床を振り返ったりまとめる意味や、真似事でも学術的な事に触れる意味、等々自らに課す試練として敢えて行ってきました。

 本来は来年度でもよいのですが、群馬県が会場だということと、何よりも大会長が医科歯科の同期生の魚島勝美教授だということで、今年やらせてもらいました。 魚島先生とは名簿の順も近く、同じクラスの中でも良く知っている方でしたが、彼は本当に手が早く美しく、実習の作品等の出来は素晴らしいもので、逆の私はいつも笑われて馬鹿にされておりました。 そんな彼とこのような場所でいっしょになるというのは本当に不思議な感じがします。

 演題は「下顎とその周囲組織の欠損に対する顎補綴の3例」。最近たまたま非常に難しく、かつ全く異なった状態の下顎欠損の患者さんが重なりました。 上下無歯顎で下顎が半分しかなく、それが「ブラブラ」な状態の方、歯があるものの切除して半分残った下顎が偏位して噛み合わなくなってしまった方、さらに舌や咽頭を全摘して口腔の機能をほとんど失ってしまった方。 それぞれとても考えさせられる症例で、是非その経験を共有して欲しいとの思いからの演題です。

 12月頃から準備をはじめ、写真を集めたりカルテを見直したりしたのですが、如何に普段必要なときに写真をとったり資料をとったりしていないかということがわかりました。 今後の反省点です。いざ原稿とスライド(パワーポント)を作り始めると、あれも見せたい、これも言いたいという感じで、短くするのが大変でした。 それでも予演でも本番でも早口で何とか時間に詰め込むという感じでした。

 大学の教室からの他の演題と異なり、症例報告で大したノイエスもないのですが、逆に中では新鮮というか色合いが違ってよかったのではないかと自分勝手に思っています。 質問して下さった方もおり、良かったと思っています。 今更この年でドキドキということもないのですが、やはり適度の緊張感は後になってみれば快感でした。

(2010年2月5日)

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