平成22年度東京医科歯科大学歯学部同窓会

 2月5日(土)の午後、群馬県の東京医科歯科大学歯学部同窓会がありました。 先週に引き続き土曜を半日にして、高崎駅のホテルメトロポリタンに向かいました。 毎年総会の前に講師の先生を呼んで講演をしてもらうのですが、今年は私の同級生で新潟大学教授(大学院医歯学総合研究科生体歯科補綴学分野教授、医歯学総合病院インプラント治療部部長)の魚島勝美先生に講演を頼みました。
 魚島君は「私のインプラント事始め」でも書いたように、なかなか厳しい経歴を経てきた人です。 群馬県には関越支部会、歯科医学会等関係が深く、幸か不幸か同級生の中では行き会う機会も多い方です。

 講演の演題は「インプラントを含む一口腔単位の診療計画」ということで、たまたま一週間前の小宮山先生の講演と同じく行き過ぎた「インプラント信仰」、あるいは「どこでもインプラント主義」に警鐘を鳴らすものでした。 医科歯科大の保守性によるのか、残念ながら出席した同窓生の中にインプラントをしている先生はわずかだったのですが、「インプラントは歯科医師として今や避けて通れない治療法の一つである。たとえ自分で行わないとしても、その臨床応用を知っておくことは必要である。」ということでの講演でした。

 率直に言って、非常に安心したというか、すんなりと納得のできる話でした。 インプラント関係、最新技術と称する話を聞いたり雑誌を読んだりしていると、「本当に出来るのだろうか」とか「特殊な治療だろう」とか考える反面、「遅れてしまうのではないか」とか「自分の臨床はショボイのではないか」とか不安や劣等感、焦りを覚えることもあります。 しかしながら彼の講演内容、紹介された臨床は極めて「まっとう」であり、「オーソドックス」であると思いました。 この安心感は医科歯科の同窓生の講演を聴いた時のストンと腑に落ちる感じでもありました。 学生の時の実習でいつも極めて美しい技工物を作っていた魚島先生の臨床の写真が、商業雑誌や講演で見せられるピカピカの審美歯科写真とは違って実感のある物だったことに妙に感動しました。

 その後懇親会に移行し、魚島先生、群大の根岸先生という同級生をはじめ、部活動繋がりの先生など、とても楽しいひとときを過ごしました。 医科歯科大は上下の差別が極めてゆるい事が良くも悪くも特徴です。 お互いに人格を尊重する姿勢があるのだと思います。2次会にも参加し、久しぶりの楽しい晩でした。

(2011年2月24日)

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