インプラント講習会受講とノーベルバイオケアシステムの選択

 最近10年、あるいは5年くらいの幅で、インプラントの進歩は著しいものがあります。 基本的な材質や形態は同じですが、細かい表面の加工や、細部の形態、埋入や骨増生の術式などに改善が加えられ、単に噛めるだけではなくより美しく機能的な結果が得られるようになっています。  またインプラントのメーカーも星の数ほど(?)増え、様々な製品が巷にあふれています。 前述のような理由で遅れながらも、ちょうどこのような時期に実際に始めたことは、結果的にはいろいろな情報を得る事もでき、よかったと思っています。

 インプラントの治療を始めるには、現在では卒前教育にある程度取り入れられてきているようですが、私たちの立場ではある程度体系的に学ばなければなりません。 インプラントのメーカーなどの主催で実習を含んだ講習会がいろいろと開かれています。 模型で説明するだけのものから実際の患者さんのオペを見せるものまで、また時間数も様々なものがあるようです。
 私は東京医科歯科大学の同窓会主催で、現在昭和大学で教えていらっしゃるO先生の講習会に最初に参加しました。 O先生は私が在学中に、もともとは口腔外科にいらっしゃった先生で、当時もお世話になりました。 その後ブローネマルク発祥のスウェーデンに留学し、直接本場のインプラントを学んできた方です。 現在は昭和大学の補綴の助教授をされています。
 この講習で豚の骨を使った実習などもみっちり行い、ブローネマルクシステムで比較的古典的な手法を学んできました。

( 2007年2月28日 ) 


 さて、インプラントの導入の講習会といっても様々なレベルのものがあります。 模型実習のみの簡単なものから、インプラント学会関係の100時間講習のような本格的なものまで、メーカーのポリシーも異なり、いろいろなものが開催されています。 また講習を受けてもなかなか臨床を始めない先生もいらっしゃるようです。
 私が導入として受けた講習は中庸のものだと思いますが、それで実際の臨床に踏み切れたのは、やはりこれまでの歯科臨床の積み重ねがあったからだと思います。 補綴関係は専門ですからもちろん不安はありませんが、外科手術についてもひとつはこれまで歯周治療を熱心に行ってきて、オペも普通にやってきた事、また歯根端切除や嚢胞の手術など歯科の小手術には積極的に取り組んできた事、というベースがありました。 さらに、緊張する一例目の手術は家族に行うことが出来ました。

 インプラントのシステムについては、星の数ほどある中から、ノーベルバイオケアのシステムを選びました。 これは最初の講習が同社のブローネマルクシステムを前提としたものであった事が大きいのですが、やはり最も長い伝統を持ち、さらに最近技術革新が著しいメーカーである事がその理由です。 いまノーベルバイオケアにはブローネマルクとリプレイスセレクトという2つのシリーズがあるのですが、私は臨床的に簡単なリプレイスを選択し、現在に至っています。 商品の価格という面でも残念ながら最も高価なのですが、やはり安全性、信頼性には代えられないと思っています。

( 2007年3月1日) 

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