CT、GBR、ソケットリフト、オールオン4・・・

 さて、エントリーとして受講した講習会ではあくまでも急がない、無理をしない、最初は簡単なケースからという事が強調されていました。 しかし実際の臨床においては、様々な理由で難しいケースがほとんどです。 日本の保険制度は様々な問題もありますが非常に素晴らしい制度だと思います。 しかしそのために保存が困難な歯も何とか頑張って残すことが行なわれ、そのため歯槽骨が大きく吸収してしまった状態で抜歯ということが多くなります。 従ってその後にインプラントということになると、骨が不足していることが非常に多くなるわけです。 さらに最近ではインプラントで噛めることは当たり前、綺麗に仕上がらなければ成功とはいえない状況です。
 というわけで、その後もいくつもアドバンスな講習会に出たり書籍を手に入れたり、これまで封印していたものを解き放ったように、勉強しました。 幸いな事にこれまでGTRも経験していたし、ペリオやのう胞や根切のオペで骨をいじる事も行なっていましたので、比較的抵抗なくインプラントに取り入れることも出来ました。

 さらに診断の段階でも、いろいろとお願いして市民病院でのCT撮影のルートを作ることが出来ました。現在では少し難しいケースでは必ずCTを撮影してもらう事にしています。データをCDで受け取れば、無料のソフトで読んで分析することが可能です。さらにどうしても必要な時は、iCATという大阪大学初のベンチャー企業によるシミュレーションを依頼することが可能です。

(2007年3月18日) 



 このような状況で、まだまだ初心者ながら1歯欠損の臼歯から遊離端ケース、審美の要求される前歯から無歯顎までの様々なケース、骨移植、GBR、ソケットリフト、傾斜埋入、オールオン4、など様々なテクニックを経験する事ができ、ひととおりの状況には対応できる自信が何とかついてきました。 これも、我ながらずいぶん集中して勉強した事と、遅くなって始めた事によってむしろこれまでのベーシックな臨床力が役に立っているのではないかと考えたいです。

 さて、ある程度ケースを蓄積してくると、あらためてインプラントの威力をひしひしと感じています。 これまで苦労して歯を残し無理をしてブリッジを作ってもあっという間に壊れたり、どうしても義歯が安定しなかったり、大きな義歯床の違和感に悩まされたり、どうしようもなかった事をいとも簡単に解決してしまう場合も少なくありません。 整理すると残存歯の犠牲を払わずに補綴できる事、(すれ違い、無歯顎を含めて)遊離端を解決できる事が最大の利点です。 そして残念ながらインプラント適応の2つのハードルは、技術的なことよりも経済的な問題と、手術に対する恐怖感だと思います。

(2007年3月20日) 

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