骨を作る

 今月は毎週1回ずつインプラントがらみのオペがありました。 上顎の総義歯、下顎の総義歯、下顎の部分欠損と、ケースもちょうどバラけて実習をしたような感じです。 シリーズ最後の今日は、下顎の4本欠損に2本埋入と、2本の部位の骨増生の手術をしました。 私は度胸もないほうなので、あまり大きな骨移植は先々も行なう事はなさそうですし、またできるだけ侵襲は避けたいという考えです。 しかしマイナーな骨増生はどうしても必要と思います。

 今日は2本分の骨欠損部にゴアテックスを用いたGBRを行ないました。 メンブレンの使用は口腔外科系の人とペリオ系の人で全然意見が違うようです。 どちらもおっしゃる事は最もで、どちらが正しいのか分かりませんが、私は使ったり使わなかったりしています。 骨補填材は、骨の削りかすとオスフェリオン(オリンパスのβ− TCP)を半々で用いています。 メンブレンはどうしても露出してしまう事が多かったのですが、最近は何とかなってきています。今日の症例もそれだけが問題です。

(2007年4月17日) 

インプラント用の予備エンジン

 先日、新しいインプラント手術用のエンジン(ドリルを回す機械)を購入しました。 これまで使用していたものがダメになったわけではないのですが、さらに2台目を買った訳は二つあります。

 ひとつは、「ライト付き」が使いたいと思った事。現在歯科のユニット(治療用のイス)に付いているタービンやエンジン(歯を削る器械)は、ほとんど「ライト付き」になっています。 狭い口の中で細かい作業をする我々にとって、現在では必須のものとなっています。 イスに無影灯と呼ばれる電灯はついていますが、どうしても影になる部分が出てきます。 若い頃はそれでも充分見えましたが、最近ではコントラストが強い状態では非常に辛いものがあります。 最近インプラント用のエンジンでも、ライトつきが登場してきました。

 もうひとつは、「予備」が必要な事。 インプラント手術中にエンジンが故障してしまったら、どうしようもありません。 何とかユニットの器械で続ける事もできない事はありませんが、充分な事はできません。 どこが違うかというと、ひとつは注水機構。 インプラント手術で骨を切削する時は、生理的食塩水で充分に冷却する必要があります。 もうひとつは滅菌性能。 インプラント用のエンジンは、コードの部分からすべて滅菌して使用します。 さらに回転数とトルクの調整。 骨を切削する場合摩擦による過熱を防がなければならないため、指定の回転数で回る必要があり、またインプラントの埋入やねじ切りを行う場合、ごく遅い回転数でかつ指定された力で動く必要があります。 それにしても2台置いておくのは非常に贅沢なのですが、患者さんのためには必要です。 おかげさまでつい先月、インプラント埋入数が100本を越えました。 これだけ数が多くなってきたとき、やはり故障する確率は考えなければならないと思いました。

 インプラントに関しても、さまざまな新しい技術や方式がどんどん出て来ますが、今後もあまり惑わされる事なく、かつ確実な新しいものを取り入れつつ、臨床に努力して行きたいと思っています。

(2007年9月24日) 

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